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コラム

その96 「逃げる」

今回は、「逃げる」ということについてお話したいと思います。

FP資格に限らず、資格を取得する苦労よりも、独立した後の苦労のほうが 数倍大変です。ところが、独立を目指している方の多くは、これを理解して いないように思います。資格取得は基本的に机の上の知識を試されるもので すから、お勉強ができる方であればそれほど苦労せずに取得できることも多 いでしょう。しかし、独立してからは実地の苦労をしなければなりません。
これは、知識だけではなく、人格や営業力、人間的魅力や人脈などの総合力 が試されることになるのです。

独立してからの苦労は、資格取得における苦労とは違って覚えることではあ りません。自分自身の身をもって経験し、失敗を繰り返していくことです。
これをしっかりと認識していない方は、独立後失敗したり、思うようになら ないとすぐに弱音を吐きます。そして、自分がこんなに大変な思いをしてい るのに誰もわかってくれない。自分が悪いのではなく、何々のせいだからだ。
このように考える場合が多いのです。極端なケースでは、他人や社会を逆恨 みするような方もいらっしゃいます。

これは根本的な認識に誤りがあるのです。独立すれば苦労するのはあたりま え。苦労しなければ、食べていくためのノウハウは身に付きません。仕事が 上手くいかなかったり、生活が不安になったり、経済的に厳しくなるのはご く普通のことです。それがあってこそ、はじめて自分なりのノウハウをつか むことができる。そのように認識しておく必要があります。

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「若い頃の苦労は買ってでもしろ」

このようによく言われますが、比較的順調に人生を歩んできた方、挫折を経 験したことのない方、過保護に育てられてきた方の中には、独立後初めてこ の苦労に直面すると、どうしたらいいのか分からなくなってしまう方がいま す。今まで順調にきたのだから、独立してもその調子でいけるだろう。心の 中のどこかに、このような甘えがあるからです。ところが、独立後の大きな 壁にぶつかると、どうにもならなくなってしまうのです。

このような方の取る行動には、共通点があります。それは、「逃げる」とい うことです。やってみてできないと分かると、すべてを放り出して逃げてし まうという行動に出ます。逃げてしまうことによって、せっかく取得した資 格を生かすことも放棄し、自分自身が自分の主人になるチャンスまで放棄し てしまうことになるのです。これではあまりにつまらない。しかし、現実に はそのような方は非常に多いのです。

独立してから、半年やそこらで満足できるような仕事ができるようになるは ずはありません。最低1年や2年は石にかじりついてでもという覚悟でやっ ていかなかればなりません。そうすれば必ず道は開けてきます。しかし、そ の苦労もしないまま「逃げて」いく方のいかに多いことか......。

世の中は起業ブーム、ベンチャーブームといわれていますが、実際にはその 9割以上が1年を待たず消えていっています。これは、しっかりしたビジネ スモデル(独立準備)がないままスタートする方が多いからだとも言えます が、私は苦労に立ち向かうことをせず、「逃げる」方が多いのが本当の原因 だと考えています。

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「逃げる」ことはその方の勝手ではありますが、中には支援してくれている 人、ビジネスパートナーに迷惑をかけたまま逃げ出してしまう方もいます。
これは、独立以前に人間性の問題だと思います。このような方は、嘘をつか ない、約束を守るなど社会人としての常識のない方です。わがままな子ども と同じです。

仮に、刀が折れ、矢も尽きて、逃げ出さざるを得ない場合でも、本当に志を 持っている方は必ず筋を通します。周囲に迷惑をかけたとしても、筋の通せ る方の誠意は必ず伝わります。そのような方は、一時的に失敗したとしても 必ず再起のチャンスが巡ってきます。また、必ず助けてくれる人が現れてく るものです。

同じ逃げ出し方でも、苦労の末そうせざるを得なかったのと、少しの苦労に も耐えられないで逃げ出したのは雲泥の差があります。これから独立を目指 される方は、苦労から決して逃げないでください。苦労に立ち向かうこと、 その勇気を持つことこそが独立成功への第一歩になります。

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